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治験ボランティア各位
今回は治験に参加したにも関わらず、
最終的に謝礼金や交通費・宿泊費が支払われなかったボランティアさんのお話しです。
今年3月から6月に実施された「喘息の薬の治験」は、
3泊4日の入所が2週間おきに計4回実施される長期滞在の治験でした。
リッチモンドの治験に参加すると、海外やロンドン外の遠方からの参加でも、
謝礼金とは別に渡航費や滞在中の宿泊費の補助が受けられます。
謝礼金、交通費・宿泊費についてこちら。
この治験に参加されたボランティアAさんは、
ロンドン外からの参加だったため、治験期間中はロンドン内に宿を借りて、
滞在していました。
Aさんが計4回中3回の入所を終え、最後の4回目の入所に来所した日、
尿検査で「カンナビス陽性(大麻使用)」がでました。
この日のAさんの入所は中止され、Aさんは帰宅されました。
リッチモンドでは、尿検査をする際に、2本の尿検査キットに採尿し、
また、社内の検査で陽性が出た場合、社外でも検査します。
この様に何重にも検査の方法を用意しているため、
仮に1回でも薬物検査で陽性が出た場合は、
2度目のチャンスなしに、参加中止となります。
このボランティアさんの様に、2か月もの間治験に協力して頂いても
1回魔が差しただけで、
一切の謝礼金および交通費・宿泊費を受け取れませんでした。
なぜこのように厳しいルールを設けているのか?
治験の被験者は、治験参加にあたって薬の使用が制限されており、
体の状態がフラットである必要があります。
一回でも薬物使用が確認されると、それまでどれだけデータを取っていたとしても
症例のデータとして使えなくなるからです。
ボランティアさんだけでなく、治験会社側も
それまで検査や人件費に使った費用がすべて無駄になってしまいます。
この額はボランティアさんが受け取るはずの額とは比になりません。
多くの人には関係の話しに思えますが、
風邪薬やポピーシード(ケシの実)などでも薬物陽性が
出る場合がありますので、
治験に参加する場合は、事前に送られる事前健診案内の
メールをよく読むようにお願い致します。
ちなみに仮に事前健診で落ちて治験に参加できなくても、
治験参加に当たってのルール(食事や飲酒など)を守っていれば、
交通費・宿泊費は受け取ることができます。